カーテンのこんな書籍
買える金額がわかっても、それでどんな家が買えるのか、ピンとこない人も少なくないでしょう。
自分が買える家を具体的にイメージするには、いまいくらぐらいで家が買えるのかを知っておく必要があります。
首都圏を例に見てみましょう。
まず一戸建てについては、住宅情報が調べたデータがあります。
これは『週刊住宅情報(首都圏版)』に登録された新築一戸建ての価格を調査したものです。
それによると、首都圏の平均価格は五四九六万円、都県別に見ると、東京都が六七二五万円、埼玉県が四一五一・万円、千葉県が三九七○万円、神奈川県が五三二○万円となっています。
中古も含めた価格としては、財団法人東日本不動産流通機構による東日本レインズのデータがあります。
首都圏の戸建成約平均価格は、九七年八月時点で四四五八万円です。
ちなみにいちばん安い埼玉県では三二五六万円、いちばん高い東京都で五四六三万円で、二○○○万円以上の開きがあります。
新築か中古か、あるいは地域によっても差がありますが、ごく大雑把にいうと一戸建ては四○○○万〜五○○○万円ぐらいが平均といえるでしょう。
もちろん、あくまで平均は平均。
それよりうんと安い物件もあれば、二倍以上の高額物件も売られているのが現状です。
一方、マンションについてもまず新築から見てみましょう。
日本高層住宅協会という業界団体のデータによると、首都圏の新築マンションの平均価格は四○九四万円(九七年八月)。
ちなみに平均専有面積は六八・七uです。
中古マンションが中心の首都圏レインズのデータを見ると、九七年八月の首都圏の平均価格は二三七円。
いちばん安い千葉県(一八二九万円)といち(二六九三万円)とでは八六四万このようにマンションの場合は新築と中古とでかなり価格に差があるようです。
とくに新築マンションはこのところ都心寄りの地価の高い地域での供給が増えているため、平均価格も高めになりがちです。
都心から少し離れれば、三○○○万円台の新築マンションもたくさん売られています。
買える価格のメドがついたら、さっそく物件探しに移りましょう。
といっても「いったいなにから始めればいいの?」と首を傾げてしまう人も少なくないかもしれません。
ここでは物件情報の集め方から実際に現地へ見に行くまでにすべきことをまとめておきます。
物件探しのパートナーともなる不動産業界のしくみについても触れておきましょう。
物件を探すためには、まずなにをすべきでしょうか。
すぐさま買いたい地域へ足を運んで、立て看板の立っている場所や不動産会社の店頭に飛び込んでみるのも一つの方法です。
でも、なんの予備知識もなしで見に行ってもなかなか物件が絞れず、かえって時間がかかることも考えられます。
それどころか、不動産会社の営業トークに乗せられて、あまり自分にふさわしくない物件を契約させられてしまわないともかぎりません。
やはり実際に現地へ行くまえに、情報収集からスタートすべきでしょう。
物件情報の集め方にもいろいろな方法があります。
それぞれの特徴をざっと述べることにしますが、一つの方法だけに頼るのはあまりお勧めできません。
大切なのはできるだけ多くの情報のなかからコレは!」と思う物件を探し出すことなのです。
個人売主の中古住宅を数多く載せているものから、新築マンションの大きくて立派なチラシまで、新聞のチラシにはじつにたくさんの不動産広告が含まれています。
どのチラシにも結構細かい文字がビッシリ書き込まれているでしょう。
これだけでも相当な情報量です。
しかも新聞をとっていればダダで見られる点は最大のメリットといえます。
チラシのもう一つのいい点は、地域限定の情報が手に入るということです。
ほとんどのチラシは、自分が住んでいる地域からさほど遠くない範囲に絞られます。
ただし、いま住んでいる地域とは離れた場所で探すケースや、地域を限定せず広範囲で探す場合にはチラシの情報だけでは不十分でしょう。
さらにチラシで気をつけたいのは、情報が正確かどうかです。
不動産業界では広告を出すときのルールを自主的に定めていますが、なかにはルールを無視したチラシもあります。
本当は駅から歩いて三○分もかかるのに「駅徒歩圏!」などと誇張したり、実際には家を建てられない土地なのにその事実を記載しなかったり、といった例もあり得るのです。
チラシと違いダダではありませんが、情報誌を読むのも手軽な方法の一つです。
賃貸住宅の情報誌はたくさん市販されていますが、家を買う人向けの情報誌といえばリクルート発行の『住宅情報』にほぼ限定されています。
『住宅情報』のメリットは、首都圏版や関西版、東海版などに分かれ、広域の情報が手に入るという点です。
「A駅とB駅周辺ではいくらぐらいの物件が多いのか」などと、複数の地域の相場を比較するうえでも参考になるでしょう。
物件の種類も新築マンション・一戸建てから中古住宅、土地などあらゆる物件情報が掲載されています。
とくに家族向けの新築マンションについてはきなり不動産会社に問い合わせるのは気が引けるなら、これを見てからでもいいかもしれません。
新築マンションや郊外のニュータウンなどで大量に供給される新築一戸建ての場合は、そのパンフレットを手に入れるという方法もあります。
モデルルームに足を運ぶのが一番の近道ですが、分譲会社に問い合わせれば資料を送ってもらえることもあります。
あるいは分譲会社が主催する「友の会」に入れば定期的に物件情報が送られてくるうえ、パンフレットも手に入れやすくなります。
パンフレットには間取り図や立面図などの図面や価格表、周辺環境に関する案内など、チラシに記載されている物件概要よりもさらに詳しい情報が載っています。
ただし、広告の一種なので、当然、物件のメリットは豊富に書かれていても、デメリットは書かれていないでしょう。
現地で自分の目で確かめる前段階の参考資料だと理解してください。
作業が欠かせません。
目当ての物件がまだ売れずに残っていて、しかも自分の条件にピッタリ合うのなら、なにも言うことはありません。
でも、そんなケースはかなり少数でしょう。
一つの物件がだめでも、その不動産会社から別の物件を紹介してもらったり、もっと条件のいい物件が売り出されたときに連絡してもらったりといった作業を繰り返しながら、希望の物件にめぐり会うというパターンが普通なのです。
そのように探しまわるうちに、物件を見る目も養われてくるはずです。
不動産会社と連絡を取る場合も、一社だけに限定しないほうがいいでしょう。
同じ物件を案内してもらう場合でも、会社によって説明の内容が異なることもしばしばです。
一つの地域内で最低二社、できれば大手と中小と一社ずつ以上に問い合わせると情報を客観的に見ることができます。
また、最近はインターネットのホームページで物件情報を提供する不動産会社も増えてきました。
広告などに書かれている物件情報には、専門的な用語も使われています。
まずマンション・一戸建てに共通の事項からです。
広告に記載される住宅の価格は、土地分と建物分それぞれの価格、それに建物にかかる消費税分を含めた税込みの価格です。
土地分の価格には消費税がかかりません。
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